
ささらホールは、平成18年4月1日から、「特定非営利法人」いわてルネッサンス・アカデミアが指定管理者に指定され、管理運営を行うことになりました。
種山高原の稜線を一頭の黄金色の馬がひた走ってる。たてがみが放つまばゆい細かな光線の塵は、江刺の大地をすっぽりと覆い包み胆沢の平野中に飛び拡がる。
かつてアテルイが命をかけ守り抜き、奥州藤原氏の祖、経清、清衡が居を構え守り育てた江刺の地は、誇るべき文化の先人達を数多く輩出してきた。「詩人で官僚の佐伯郁郎」「愛郷の日本画家及川豪鳳」「種山ヶ原を愛した宮沢賢治」鐘の鳴る丘の菊田一夫」「天才バレエダンサー小牧正英」「日本のホップスの父大滝詠一」。江刺ははかく言う私の小説の主要な舞台のひとつでもある。過去にとどまらず現在も活躍されている文化の達人も多いと聞く。今、新しい東北の文化創造にあたり、その地を愛する人々が各々の小さな力を持ち寄り結集すれば、黄金色の馬が放った光線が再び輝きを増すに違いない。まちを創るのはそのまちを愛する人々なのだから。